posted by らりひょ
at 22:00:39 │
EDIT
ミステリーチャンネルって結構好きなんだけど、自分でミステリーを書けるかといえばそうでは無し。
で、久しぶりに日本のミステリーを見ていたが、
「実は、犯人は左利きの奴なんだ!」
ってネタ、多いよね。
説明も証明も簡単だからだろうとは思うんだけど、「なんだなあ……」感はぬぐえない。
まあ、自分で書けるかっていうと(以下略)
ミステリーをきちんと書ける人って本当尊敬するわ……。
・新世界 柳広司
積ん読にしておいた一冊を読んだ。
原発原発でわさわさして落ち着かない時期にはあまり手に触れたくない「原爆」がネタに使われていてちょっとへこむ。
話の怖さよりも、原子力の怖さのほうが先に立ってしまったという、読む時期を間違えた本。
・春にて君をはなれ アガサ・クリスティ
“良妻賢母”の罠。
ミステリーじゃなくて、サスペンス。
基本的には主人公の回想のみで構成されていて、今現在起きている事件や事象ではないのが面白い。
「すべては、彼女の中にある」感じで、思わず息を凝らして読んでしまう。
母親というものが大なり小なり陥りやすい罠だろうとは思うのだけど、だからこそ母親家業ができるんじゃないかと思う。
最後は残酷さと幸福が隣り合わせで読後には言葉を失う。
糾弾されるべき犯罪者がいる話ではないけど、罪を問われるべき人はいる。
でも、その罪を問えるのは誰もいない。
そんな話だ。
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